NW-15 Webブラウザーって何をするアプリ?

03-06 Webブラウザーって何をするアプリ? 賢くインターネットを使う

あなたはどんな時にインターネットを使いますか。多くの人は、気になることを調べるためにインターネット上の記事を見ています。あなたが聖書に関心があるなら、毎日のようにJW.ORGに新しい記事がないか見に行くことでしょう。

インターネットを使うことはWebブラウザーを使うこと

インターネット上の記事をWebページといいます。あなたが今読んでいるこの記事もWebページです。そして、WebページのまとまりをWebサイトといいます。JW.ORGもWebサイトです。JW.ORGにはたくさんのWebページがあります。

Webページを見るためのアプリをWebブラウザーといいます。

ワンポイント-ざっと見る、それとも、じっくり見る?

ブラウザーという言葉は、Browseからきています。Browseは、ざっと見るという意味です。
日本語では、Webページを見ることを閲覧(えつらん)するといいます。それで、Webブラウザーのことをインターネット閲覧アプリともいいます。
閲覧は、調べながらじっくり見るという意味です。意味から考えると、Browseと閲覧は少しずれている気がします。

あなたも、気になることを調べるようとしてWebページを見ますか。あなたがエホバの証人なら、JW.ORGを毎日見たり、JW.ORGの役立つ記事を他の人に見せたりしているはずです。その時に使っているアプリがWebブラウザーです。

ワンポイント-広い意味と狭い意味のインターネット。

広い意味のインターネットは、世界中のコンピューターが通信している様子のことです。インターネットがつながるとかつながらないという話をする時は、この広い意味のインターネットです。
狭い意味のインターネットは、Webページを閲覧したり、そこに書き込んだりすることです。インターネットを見るとか見ないという話をする時は、狭い意味のインターネットです。多くの人がイメージするのは、狭い意味のインターネットで、Webブラウザーというアプリを使うことです。

あなたはどれを使っている? 知っておきたいWebブラウザー

絵を描くためのアプリがたくさんあるように、Webブラウザーもたくさん種類があります。よく使われているWebブラウザーは、3つです。

Google Chrome

Googleが開発しているWebブラウザーです。GoogleはAndroidも開発しています。
それで、Androidの入ったスマートフォンとタブレットの多くは最初からGoogle Chromeが入っています。
iPadやiPhoneやMacやWindows PCそれぞれ用のGoogle Chromeもあるので、自分で入れられます。

Safari

Appleが開発しているWebブラウザーです。
iPadやiPhoneやMacには最初からSafariが入っています。
Safariは、Android用はありません。

Microsoft Edge

Microsoftが開発しているWebブラウザーです。WindowsもMicrosoftが開発しています。
それで、WindowsのPCには最初からMicrosoft Edgeが入っています。
Microsoft Edgeは、AndroidやiPadやiPhoneやMacそれぞれ用もあるので、自分で入れられます。

Webブラウザーの種類が違うと何が違う?

Google ChromeやSafariやMicrosoft Edgeの他にも、FirefoxやOperaやFloorpなどたくさんのWebブラウザーがあります。何か違いがありますか。

それぞれのWebページには、どのように表示されるかの指示が書かれています。それは、ドラマの台本のようなものです。Webブラウザーはその指示のようにWebページを表示します。ですから、本当なら、WebページはどのWebブラウザーでも同じく表示できるはずです。
でも、ドラマの台本が同じでも俳優が変わると違って見えるように、同じWebページなのにWebブラウザーごとに違って見えることがあります。これは、Webページに書かれた指示をどのように受け止めるかの違いです。例えば、Webページの中に[これはタイトルだから大きい文字サイズで表示]というような指示があるとします。どのWebブラウザーも、指示通り大きい文字サイズで表示します。でも、あるWebブラウザーは、タイトルなので太字にしようとします。別のWebブラウザーは、そういう指示はないので、太字にはしません。こういう小さな違いが重なっていくと、Webブラウザーごとに違いができてしまいます。
Webページを作る人たちは、できるだけどのWebブラウザーでも同じように表示できるように気をつけています。でも、全部のWebブラウザーをテストできません。
それで、どのWebブラウザーを使うか決められているWebページもあります。そういうWebページは、決められたWebブラウザーでは正しく表示されますが、他のWebブラウザーでは正しく表示できないかもしれません。

JW LibraryアプリはWebブラウザーではない

エホバの証人なら、JW Libraryアプリと、WebブラウザーでJW.ORGを閲覧することの違いがわからなくなってしまうことがあります。あなたはどうですか。それぞれ、できることとできないことがあります。違いを知っておかないと、役立てられません。

まず、スタート地点が違う。

JW LibraryとJW.ORGは、スタート地点が違います。
JW Libraryは、エホバの証人が開発しているアプリです。JW Libraryは、エホバの証人が使うためのアプリで、自分で聖書を調べたり、集会の時に出版物を見たり、他の人に聖書を教えたりするのに使います。
JW.ORGは、エホバの証人が公開しているWebサイトです。JW.ORGは、エホバの証人ではない人が読んで役立てられる記事があるので、自分の気になったことを調べているうちにJW.ORGを見つけられます。JW.ORGを閲覧するには、Webブラウザーを使います。
Webブラウザーは、エホバの証人が開発しているアプリではありません。JW.ORGの閲覧に使えますが、他のWebサイトやWebページも閲覧できます。

JW Libraryは、インターネットがつながらなくても使える。

JW Libraryは、出版物や動画をコンピューターの中に保存できるので、インターネットがつながらない時もコンピューターの中に保存したものを見られます。

ワンポイント-ダウンロードってどういうこと?

インターネット上のファイルを自分のコンピューターの中に保存することをダウンロードといいます。
ダウンロードしたものは、インターネットがつながらない時でも見られます。ダウンロードする間は通信容量がかかりますが、ダウンロードが終わったら、通信容量はかかりません。
ダウンロードは、自分のコンピューターの中に保存するので、ストレージ容量を使います。ダウンロードしても使わなくなったものを整理しないと、ストレージ容量がいっぱいになります。

例えば、王国会館のWi-Fiでインターネットにつなぎ、JW Libraryで出版物や動画をダウンロードしておき、インターネットがつながらない外出先で見られます。

JW.ORGは、インターネットがつながらない時は見られません。外出先でJW.ORGを見たいなら、モバイルデータ通信を使うか、近くのWi-Fiを使わなければなりません。

JW Libraryは、ハイライトやメモ機能がある。

JW Libraryには、出版物の文字列に色のハイライトを付けたり、メモを書き込んだりする機能があります。これは、自分で聖書を調べる手助けになっています。
JW.ORGには、ハイライトやメモ機能はありません。
あなたの答えを記入できる記事があります。JW Libraryでも、JW.ORGでも、記入できます。

JW.ORGの画像は、ダウンロードして別のことに使える。

インターネット上の画像は、たいてい自分のコンピューターにダウンロードして、後で見たり、自分の文書に入れ込んだりできます。

ワンポイント-インターネット上に公開してあるものも、印刷物と同じ。

印刷された本やCDやDVDを勝手にコピーして、他の人に渡してはいけないのと同じように、インターネットに公開された文書や画像も勝手に使ってはいけません。
もちろん、インターネット上には自由に使えるものもたくさんあります。でも、全部誰かが時間をかけて作ったものです。ですから、公開した人が決めた使い方をしましょう。
JW.ORGの文書や画像の使い方は、利用規約で決まっています。
利用規約には、コンピューターや法律の専門用語が使われています。読んでも、よくわからないなら、勝手に使わないほうが良いでしょう。

JW.ORGの画像もダウンロードして、自分が書いた手紙に入れ込んだりできます。
JW Libraryの文書や画像はJW Libraryでしか扱えないので、画像だけをダウンロードして、手紙に入れ込んだりはできません。

JW.ORGの画像には、視覚障害者用の説明がある。

インターネットには、体が不自由な人や目が見えない人にとっても使いやすくなければならない、という考え方があります。
視覚障害者は、Webページの文字を読み上げる音声ブラウザーを使っています。でも、画像は読み上げられませんから困ります。そこで、Webページの画像には、視覚障害者がわかるような説明がついています。視覚障害者が、音声ブラウザーで読み上げられる説明を聞いて、画像を見た人と同じイメージを持てるのが、きちんと作られたWebページです。
JW.ORGの画像には、きちんと視覚障害者用の説明がついています。その説明は、音声ブラウザーで聞くためのものなので、目が見える人が使うWebブラウザーでは表示されません。

ワンポイント-どうしても見たい人は?

Webページは、どういうふうに表示されるかの指示が書いてあります。それは、ドラマの台本のようなものです。Webページの台本のようなものをソースコードといいます。Webブラウザーは、このソースコードを読み取ってWebページを表示します。音声ブラウザーは、ソースコードを読み取って音声にします。
ソースコードに[ここに画像を入れる]という指示が書いてあると、Webブラウザーは、画像を表示します。さらに、[この画像は○○です]という説明があると音声ブラウザーは、説明を読み上げます。
ソースコードを見れば、視覚障害者用の説明を見られます。

JW.ORGの画像には、視覚障害者用の説明とは別にキャプションという文章が付いています。このキャプションは、ただの画像の説明ではなく、画像を目で見た人と音声で画像の説明を聞いた人のどちらにも考えさせるためのものです。
JW Libraryには、視覚障害者用の説明はありません。キャプションは見られます。

JW Libraryには、印刷機能はない。

JW Libraryには、印刷機能はありません。
JW.ORGの記事は、Webブラウザーの印刷機能を使って印刷できます。

シェア機能では、どちらのリンクもJW.ORGの記事。

役立つ記事を知り合いに紹介するためにシェア機能があります。昔は、記事をコピーして渡したり、雑誌を郵送したり、ダウンロードしたファイルをメールで送信したりしていました。
シェア機能を使うと、インターネット上の記事のURL(リンク)を知り合いに伝えられます。このシェア機能は、JW Libraryにも、JW.ORGにもあります。どちらのシェア機能を使っても、知り合いのところへは、Webブラウザーで閲覧できるURLが届きます。
知り合いはまだJW Libraryアプリを持っていないかもしれません。でも、Webブラウザーはコンピューターに最初から入っているので、URLを開けば、JW.ORGの記事を閲覧できます。

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