あなたは、すでにスマートフォンを使っていると思います。でも、いつかは新しくする時が来ます。その時は、急に来るかもしれません。もう1度、スマートフォンについて注意したいことを4つ考えましょう。
注意1:スマートフォンの得意不得意を知っておく
スマートフォンには、得意分野と、不得意分野があります。
得意分野
言うまでもなく、スマートフォンは携帯する電話機です。
モバイルデータ通信には、音声通話とデータ通信があります。音声通話は普通の電話のことです。スマートフォンは電話機なので音声通話付きのプランのSIMカードを取り付ければ電話になります。一方、音声通話付きのプランのSIMカードをセルラーモデルのPCやタブレットに取り付けても、電話にはなりません。
音声通話付きのプランだと、110番通報や119番通報も普通にできます。さらに、音声通話付きのプランだとSMSも使えます。SMSは、いろいろな時に本人確認に使われます。
ですから、特別な事情のない限り、スマートフォンには音声通話付きのプランを契約するとよいでしょう。
スマートフォンは、いつでもポケットから簡単に取り出せます。エホバの証人なら、聖句や出版物を見せるにはタブレットよりもスマートフォンを使ったほうが身構えられなくて済みます。あなたは普段スマートフォンで聖書を読む習慣がないかもしれませんが、スマートフォンにJW Libraryアプリをインストールしておくと、思いがけない時に伝道できて、わくわくする経験ができるかもしれません。
不得意分野
スマートフォンは持ち運びやすい半面、じっくりと取り組むことにはあまり向いていません。
いくら画面が大きくなってきたからといって、たくさんの資料を見渡すのはできません。今読んでいるこの記事も、スマートフォンでは何回もスクロールさせなければならなかったでしょう。
また、たくさんのデータを入力するのも得意ではありません。
ワンポイント-「ガラケー」は、見下す言葉?
スマートフォンとは違う携帯電話のことを「ガラケー」と呼ぶ人がいます。「ガラケー」という言葉はただ単に携帯電話のことを指すだけでなく、時代遅れという意味が込められているようです。
進化論者のダーウィンは、ガラパゴス諸島の生き物を見て、他の陸地の影響を受けずに独自の進化をしたと考えました。
そこから、他の影響を受けないで独自の発展を遂げることをガラパゴス化するというようになりました。
日本は政策として、長い間、携帯電話に海外のメーカーが参入しないようにしてきました。そうして、日本の携帯電話は独自の発展をしていき、ガラパゴス化しました。
やがて海外からスマートフォンが入ってくるようになり、ガラパゴス化した携帯電話「ガラケー」はだんだんと時代遅れになっていきました。
スマートフォンではない携帯電話の正しい呼び方は、フィーチャーフォンです。フューチャー(Future:未来)ではありません。
フィーチャーフォンが使っていたモバイルデータ通信の技術世代は、第3世代(3G)です。この第3世代の通信設備が老朽化したので、なくそうとしています。そういう事情があるので、通信業者は、第4世代や第5世代の通信設備を使うスマートフォンに切り替えてほしいと思っています。
あなたは、進化論を受け入れていますか。そうでないとしたら、「ガラパゴス化」という言葉はあまり使いたくないでしょう。そして、誰かを見下す「ガラケー」という言葉も使わないはずです。
スマートフォン以外の携帯電話の正しい呼び方は、フィーチャーフォンです。
注意2:端末と回線を別々に考える
スマートフォンを含む携帯電話をインターネットにつなぐには、SIMカードを取り付けなければなりません。
携帯電話本体を作っているのは、AppleやGoogleやSHARPといった電機メーカーです。SIMカードは、通信業者と契約すると入手できます。通信業者は、大手4キャリアと、大手4キャリアが小分けにしたものを扱っている業者のことです。
昔は、通信業者が電機メーカーから携帯電話本体を買い取り、その本体の値段を毎月の通信料金とセットにして、利用者に請求するのが当たり前でした。これは、面倒がなくて、いい売り方だと思うかもしれません。
でも、その売り方をすると、毎月の明細をわかりにくくできます。例えば、本体の値段を24ヶ月に分割したとしましょう。24ヶ月で払い終われば、25ヶ月目からはその分安くなるはずです。ところが、25ヶ月目からは、よくわからないサービス料を追加して、料金を今までと同じにできます。そもそも、“本体の値段は0円”としておいて、よくわからないサービス料として、本体の値段分をいつまでも請求するようなやり方もできます。そういう売り方は、長く契約している人ほど不利益になるような仕組みです。
また、勝手に他のSIMカードに取り替えられないようにSIMロックという仕掛けもしていました。
そこで、電波を管理している総務省が、端末と回線を分離するように指導しました。スマートフォンを含む携帯電話本体の値段と、月々の通信料金をはっきり分けるということです。これで、好きなスマートフォンに自分に本当に合った料金プランのSIMカードを取り付けて使うことができるようになりました。
でも、スマートフォンと料金プランはセットにして、通信業者の窓口で手続きしたほうが簡単だという考えは今でもあります。端末と回線を分離するという考えがなじめない人もいるでしょう。あなたはどうですか。もしも、なじめないと思うなら、運転免許証と車のことをイメージしてください。
あなたは、運転免許証を持っていますか。もし、運転免許証を取った時に、手に入る車が決まっていたら、がっかりすることでしょう。別の車に乗り換えようとすると免許も取りなおさなければならないとしたら、本当に大変です。確かに運転免許証がないと車は運転できませんが、運転免許証を取ることと、車を買うことは、まったく別のことです。
同じように、スマートフォン本体を手に入れることと、モバイルデータ通信の料金プランを契約することは、まったく別に考えることです。
注意3:代理店のワナにかからない
家電量販店のスマートフォンコーナーやスマートフォンを取り扱っているショップの多くは、通信業者そのものではなく、代理店です。
通信業者は、総務省から直接指導を受けるので、わかりにくい契約にならないように注意しています。ところが、代理店は通信業者の代わりに売っているので、とにかくたくさん通信契約を取ることを1番に考えます。たくさん通信契約を取れば、その分通信業者からお金がもらえるからです。
代理店にとって、スマートフォン本体はワナを仕掛ける人のエサのようなものです。新品のスマートフォンならだいたい7万円から15万円程度するものです。それを半額以下で提供すると宣伝して、わたしたちが食いつくのを待ちます。どんなワナがありますか。
- ビジネスマン向けの超大容量プランを契約させて、長く高額な料金を支払わせる。
- いつの間にか別の会社に乗り換えさせる。
- 実はその端末は売り物ではなく、数年間の貸出しにすぎず、返却を忘れるとそれなりの料金を取る。
多くの人は新しいスマートフォンが驚くような値段に食いつき、あまり考えずに回線契約までしてしまい、代理店のワナにかかってしまいます。
もちろん、代理店からスマートフォン本体だけを買うこともできるはずです。そうしようとすると、スマートフォンだけ買おうとすることは悪いことだと思わせようとしたり、在庫があるのに在庫切れだとウソをついたりします。
代理店にそういう悪いことをさせてしまうのは、通信契約をたくさん取れたかで報奨金を出す通信業者にも責任があります。
注意4:中古のスマートフォンの良し悪しはバッテリー
携帯電話にいろいろな便利機能がついてスマートフォンになりました。それで、どんどん複雑なことをするために高性能な部品が使われるようになりました。特に、カメラ機能にはとても力が入っています。それで、値段がどんどん高くなってしまっています。
そこで、中古のスマートフォンを入手しようと考える人もいます。中古のスマートフォンが簡単に入手できるようになったのは、端末と回線を分離する指導のおかげです。機種変更が通信業者の窓口でしかできないとしたら、中古のスマートフォンが出回ることはなかったでしょう。
中古のスマートフォンを入手する時に気を付けたいことは、バッテリーです。画面が割れていたり、動作がおかしかったりすれば、すぐに見つかります。でも、バッテリーが劣化しているのは気が付きにくいものです。
バッテリーが劣化しているスマートフォンは次のようなことが起きます。
- 充電しても、すぐにバッテリー切れになる。
- 充電ができなくなる。
- 発熱。ひどい時は、火を噴く。
このようなことがあるので、中古のスマートフォンは信頼のおけるショップで入手しましょう。できれば中古保証のあるところで買いましょう。
バッテリー復活サービスもありますが、きちんと直るとは限りません。何度もかよって結局新品を買ったほうが安くつくこともあります。
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インターネットにつながる方法1
インターネットにつながる方法2と3を考える前に
インターネットにつながる方法2
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