NW-02 インターネットに光ファイバーケーブルでつながる

05-02 インターネットに光ファイバーケーブルでつながる 賢くインターネットを使う

関東地方では主に、NTT東日本と、SONY という会社が光ファイバーケーブルを取り扱っています。NTT東日本が提供しているサービスがフレッツ光で、SONYが提供しているのがNURO光です。
西日本では、NTT西日本と電力会社がそれぞれ光ファイバーケーブルを取り扱っています。

光ファイバーケーブルの良いところ

インターネットに光ファイバーケーブルでつながる1番の良いところは、通信が安定することです。
それで、テレワークや、Zoomや、YouTubeでライブ配信をする人に、とても向いています。通信が不安定だと、音が途切れ途切れになったり、画像がぼやけたりします。

光ファイバーケーブルでつながるもう1つの良いところは、たくさんインターネットを使っても料金が変わらないことです。逆に少ししか使わなくても一定の料金がかかります。コンピューターが1台しかなくて、それだけでインターネットを使っていると思いがちですが、実は、テレビ、冷蔵庫、ロボット掃除機などの電化製品がインターネットにつながる機能を持っています。そんなふうに、意識しないうちにインターネットを使っていても、光ファイバーケーブルなら、一定の料金で済みます。

光ファイバーケーブルの気になるところ

たいていの家では、今までの電話線を光ファイバーケーブルに交換することになります。そうするには、電信柱から線を引く工事が必要になります。エアコンの穴を利用できることもありますが、壁に穴をあけなければならないこともあります。
ちゃんとした業者が工事してくれますが、家に入られることに抵抗のある人には難しいかもしれません。集合住宅では管理組合の合意が必要です。最近の集合住宅では、建てる段階でインターネットの線が引くことが当たり前になっています。

光ファイバーケーブルを引く工事は待たされます。フレッツ光は1度の工事でたいてい完了ですが、NURO光は工事が2回に分かれます。それで、光ファイバーケーブルを申し込んでから実際にインターネットが使えるようになるまで数か月かかることがあります。

工事で、家の中にルーターなどの機器が設置されます。ルーターは、家の中と家の外をつなぐ機器だと思ってください。ルーターの役割について詳しくは別の記事で説明します。
NURO光は、次の3つの機器が設置されます。

  • ONU
  • ルーター
  • テレフォニーアダプター

この3つの機器はケーブルでつながっていて、それぞれ電源が必要です。
NTTのフレッツ光は、3つの機器の機能がホームゲートウェイという機器にまとめられています。ホームゲートウェイは電源が1つ必要です。
光ファイバーケーブルは折れやすいので、設置した場所から移動させたい時は、注意してください。

光コラボレーション

インターネットは高速道路のようなものです。光ファイバーケーブルは、あなたの家からこの高速道路までの“道”です。あと必要なのは、高速道路の“入り口”です。
インターネットの“入り口”にあたるのがインターネットサービスプロバイダー(プロバイダー)です。

フレッツ光は、プロバイダーを自由に選べます。NTTは直接プロバイダーにはなれません。もしも、NTTが直接プロバイダーになると、みんながNTTだけを利用することになり、他のプロバイダーがやっていけなくなるからです。

それで、関東地方では、NURO光以外の○○光というサービスは、NTT東日本のフレッツ光と○○というプロバイダーがセットになったものです。フレッツ光が“道”で、○○というプロバイダーが“入り口”にあたります。○○光のように、フレッツ光とプロバイダーがセットになっているサービスを光コラボレーション(光コラボ)といいます。
一例を挙げます。ビッグローブ光という光コラボレーションに申し込むと、ビッグローブというプロバイダーがフレッツ光を手配してくれて、工事が済んだらビッグローブというプロバイダーでインターネットを使えるようになります。

NURO光は、SO-NETがプロバイダーになります。NURO光もSO-NETもSONYです。
西日本は電力会社も光ファイバーケーブルを提供しているので、少し複雑です。

電話はどうなるのか

昔ながらの電話線を光ファイバーケーブルに変えると電話はどうなるでしょうか。インターネットが使えるように申し込むときに、光コラボレーションなら「ひかり電話」、NURO光なら「NURO光でんわ」をオプションでつけることができます。
「ひかり電話」や「NURO光でんわ」、これ以外の呼び方もありますが、これらはIP電話と総称されるものです。光ファイバーケーブルを使ったIP電話は、これまでの電話よりも優れています。

ワンポイント-電話やインターネット回線についての詐欺に注意!!

2024年をめどにメタル線によるアナログ電話はすべてIP電話に切り替わるそうです。でも、これは電話局の設備が変わるだけで、これまで使ってきた固定電話の電話機はそのまま使えます。
まして、光ファイバーケーブルを引き込む工事を申し込むと、その家は最新の状態になります。
ですから、次のような内容の電話は詐欺だと考えてください。

  • 「アナログ電話が廃止されるから電話機を交換しろ」
  • 「通信速度が遅いから改善するための機器を導入しろ」
  • 「電話料金を安くするからインターネットを乗り換えろ」

こういう内容の電話は悪質業者からで、嘘の情報が含まれています。応じてしまうと、とんでもない工事が行なわれます。
悪質業者を断るコツは、「書面で良く確認したいので書類を送ってください」と伝えることです。ちゃんとした業者なら、喜んで書類を送ってくれますが、悪質業者は、嫌がります。
とにかく、電話で電話やインターネットのことを決めてしまわないでください。


インターネットにつながる方法2と3を考える前に

インターネットにつながる方法2

インターネットにつながる方法3

インターネットにつながったら

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