03 ソフトウェアって何?(2/2)

03 ソフトウェアって何? ずっと走り続けるために

コンピューターにどんなことをさせるかを決めるのは、ソフトウェアです。

ソフトウェアには、いろいろな種類があって、その中の1つの種類がアプリです。アプリはあなたのやりたいことのための道具です。

ソフトウェアには、もう1つ覚えておきたい種類があります。

人間とコンピューターの橋渡しをするソフトウェアがある

もう1つ、覚えておきたいソフトウェアはOS(オペレーティングシステム)です。OSは人間とコンピューターの橋渡しをしています。
わたしたちの身の回りにあるコンピューターは、電源を入れるとまずOSが動き出すので、わたしたちの操作通りに動いてくれます。

では、あなたの身の回りのコンピューターではどんなOSが動いていますか。いくつか知っておきたいOSの名前を挙げてみます。

Android(アンドロイド)

まず、Androidという名前を聞いたことがあるでしょう。Androidは、スマートフォンに入っていることが多いOSです。またNHKが映らないスマートテレビはAndroidが動いています。
Androidが動いているコンピューターは、「こういうコンピューターならAndroidが動きます」という設計図のようなものをもとにしています。その設計図のようなものに合わせていろいろなメーカーがコンピューターを作ってAndroidを動かします。いろいろなメーカーが作っているので、いろいろなデザインや便利機能を持ったコンピューターがあります。

iOSとiPadOS

iPhoneは、Androidではありません。iOSというOSが動いています。
iPadもAndroidではありません。iPadOSというOSが動いています。
iPhoneとiPadは、Appleというメーカーが作っています。iOSもiPadOSも同じAppleというメーカーが作っています。毎年少しずつ改良されていますが、ざっくりと使い方を覚えれば、iPhoneもiPadも同じように使えます。

Windows

Windowsは、PCで動くOSです。Windowsが動いているコンピューターは、「こういうコンピューターならWindowsが動きます」という設計図のようなものをもとにしています。その設計図のようなものに合わせていろいろなメーカーがコンピューターを作ってWindowsを動かします。いろいろなメーカーが作っているので、いろいろなデザインや便利機能を持ったコンピューターがあります。

OSはほかにもいろいろな種類があります。とりあえずこの3つ知っていて、それぞれ別のものだとわかっていれば十分です。

OSは、アプリにとっても土台のような役割を果たします。建物が土台としっかりかみ合っていなければならないのと同じで、それぞれのアプリには「このOSを土台として動くように作られています」という制限があります。
例えば、Android用に作られたアプリは、iOSとiPadOSでは動きません。Windows用に作られたアプリは、Androidでは動きません。アプリと土台となるOSが合わないからです。
あなたの使いたいアプリは、あなたのコンピューターで動いているOSで動くか、説明をよく読んでみましょう。同じ名前のアプリでも、OSごとに作りなおされています。
JW Libraryも、Androidで動くもの、iOSとiPadOSで動くもの、Windowsで動くもの、それぞれ別々に作られています。ですから、それぞれ少し違うところがあります。

きちんとしたソフトウェアを作るにはそれなりにお金がかかる

やろうと思えば1時間ぐらいでソフトウェアを作れるようになります。子供が学校でプログラミングを教わっているのもソフトウェアを作れるようになるためです。でも、絵画教室に通ったり美術の授業で絵を学んだりしただけでは一流画家になれないのと同じように、すぐにみんなの役に立つきちんとしたソフトウェアを作れるようにはなれません。

大々的に公開して多くの人が使うようになるソフトウェアを開発するのはそれなりに大変です。きちんとしたソフトウェアを開発するには、複数の人がかかわり多くの時間がかかるからです。大勢の人がかかわると少なくとも何台かのコンピューターが必要になります。そうすると電気代もそれなりにかかります。そう考えていくと、ソフトウェアを開発するには何らかのお金がかかっているとわかるでしょう。

では、なぜJW LibraryもZoomも無料なのでしょうか。JW LibraryとZoomでは、それぞれまったく違う理由で無料になっています。
JW Libraryが無料なのは、エホバの意志だからです。エホバは、世界中の人が無料で聖書を学べるようにしています。それで、集会や出版物が無料なのと同じようにJW Libraryも無料で公開されています。もちろん、JW Libraryを開発し作り上げるのにはお金がかかっています。今でも改良が加えられてどんどん便利になっています。もしも、JW Libraryが有料のアプリだったら、開発した兄弟たちはとてもお金持ちになっていたことでしょう。でも、有料のアプリに課金できないない貧しい人もいることでしょう。そういう不公平さが起こらないことがエホバの意志です。それで、兄弟たちは自分のスキルや時間を使って開発や改良をしています。でも、わたしたちはJW Libraryが無料だからと言って、開発や改良にかかっているお金について無関心でいてはいけません。エホバの親切や兄弟たちの働きに感謝しているなら「何も費やさずに私の神エホバに全焼の犠牲を捧げたりはしません」という聖書の考えに基づいて自分のお金から寄付することができます。この寄付の一部がJW Libraryを開発して改良するのに使われています。
一方Zoomが無料なのは、有料プランに引き込む入口だからです。世界中のZoomミーティングを管理するには大勢のスタッフが必要です。そのスタッフに報酬を払うには、1人でも多くの人を有料プランに引き込まなければなりません。そのためにはまず多くの人にZoomの便利さを知ってもらう必要があります。それで無料でZoomアプリを公開しています。Zoomの便利さを知った人はさらに便利になる有料プランにしたくなります。

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