WS-07 PCを選ぶ時に部品を気にするのはなぜ?

Androidの入ったタブレットやiPadシリーズでは、たくさんの文字入力には向いていません。
iPhoneを使っている人なら、Macはとても便利ですが、他の人とデータのやり取りをするのには向いていません。
そうなると、今まで使ってきたWindows10と操作方法が似ているWindows11の入ったPCにしたくなるでしょう。
でも、Windows11の入ったPCはたくさんあって何をどう選べばいいのかわからなくなります。そんなあなたと考えたいことがあります。

部品のことなんて興味ないしわからない?

どうしてもコンピューターの部品のことなんか興味がないという人もいるでしょう。少しでもイメージしやすくなるように[PCの仕組みを学園祭のイメージで説明してみる]という記事があります。これから出てくる言葉の意味も説明していますし、楽しい記事になので、読んでおいてください。

あなたはWindows10を使い続けてきたと思います。
これから長く使い続けられるPCを選ぶにはどうすればいいでしょうか。気をつけたいことを考えてみましょう。

ワンポイント-できるだけ、そのままで長く使うのは挑戦。

PCには、中を開けて部品を取り換えて自分の好きなようにカスタマイズしていくという文化があります。中を開けてカスタマイズや修理を自分でするのは買った人の権利だ、という考え方です。
本当なら、1年に1度ぐらい中を開けて掃除して、3年に1度ぐらい部品を交換しながら使うのが、長く使い続けるコツです。
それなのに、日本では中を開けただけでサポートが受けられなくなることが多いようです。
ですから、この記事では、中を開けないで、できるだけ長く使い続けることを考えます。

どういう部品が使ってあればいい?

食べ物を買う時には、材料を気にします。あまりよくない材料で作ったものばかり食べると健康に良くないからです。だからと言って、いつも高級な材料で作ったものを食べられるわけではないでしょう。
同じようにPCも使われている部品を気にしてください。もちろん、たいていは高級な部品を使えば長持ちします。でも、ものの値段が全体に上がっているので、PCにだけお金をかけるわけにはいきません。それに、長く使っても使いきれないほどの性能ではもったいないことになります。

2025年5月現在で手に入れられる部品はどの程度でしょうか。できるだけ長持ちする部品を考えてみましょう。

CPU

CPUは、PC全体の頭脳です。CPUのメーカーは、Intel(インテル)とAMD(エイエムディー)が有名です。

ワンポイント- Snapdragonはすごい?

IntelやAMDの他にQualcomm という会社のSnapdragon(スナップドラゴン)というCPUもあります。Snapdragonは、Androidのスマートフォンやタブレットに使われています。Snapdragonは電気をそんなに使わないので、SnapdragonをWindows11のPCに組み込むと、IntelやAMDのCPUを組み込んだものよりバッテリーで長く使えます。
でも、Snapdragonを組み込んだPCでは、動かないアプリがあります。JW Libraryも動くかどうかわかりません。JW.ORGの [よくある質問: JW Library (Windows)]に、Snapdragonを組み込んだPCでJW Libraryが使えるとは書いてないからです。
Snapdragonを組み込んだPCでは、動かないアプリがあるのはなぜですか。SnapdragonをWindows11のPCに組み込むのは、外国人留学生がクラスのリーダーになるようなもので、PCの中での電気信号のやり取りにいちいち“通訳”が必要だからです。

Intelには、Core(コア) i9、i7、i5、i3という名前が付いていて、AMDには、Ryzen(ライゼン) 9、7、5、3という名前が付けられています。数字が大きいほど高級品で、性能が高くなっています。
名前に注目したくなりますが、本当に注目したいところは、技術の世代です。ざっくりいうと、技術の世代は、何回目の改良か、ということです。だいたい1年おきに改良されて技術の世代が変わるので、技術の世代から逆に計算すると何年ごろのものかがわかります。改良が進むと、古い世代の高級品よりも性能が上になります。

Intelは、今新しいCPUは15世代です。でも、13世代や14世代もまだまだ売れています。
あなたの使い方がJW Libraryでの調べ物や、文書の作成だとすると、CPUは次のようなもので十分です。

  • Intel Core i5-14400シリーズか、13400シリーズ。
  • AMD 8000シリーズのRyzen5。
ワンポイント-Core i9やi7は何に使う?

IntelのCore i9やi7は高級品です。AMDのRyzen9や7も同じようなものです。
次のような使い方ではi9やi7が必要になるでしょう。

  • 4Kや8Kの動画編集。
  • 高画質の写真編集。

ここに挙げた使い方は、i5だとできないわけではありません。i9やi7を使うと早くできるので必要になります。
また、これからどういう使い方をするかわからないので、i9やi7にしておけば制限なく使えるだろうと考える人もいます。
画像や動画などの生成AIではCPUの性能はあまり関係ありません。

メモリ

PCにとって、メモリはあればあるだけほしいものです。でも、PC全体の値段を抑えるために、少し足りないぐらいの容量になっています。

メモリ容量は、部品と差込口の都合で、8GB(ギガバイト)、16GB、32GB、64GB、128GBから選びます。PCの電源を入れただけで、まだアプリを使っていなくても、7GBぐらいのメモリ容量をWindows11が使っています。これからWindows11がアップデートしていくとメモリをもっと使うようになるでしょう。

あなたがアプリを使うと、そのぶんメモリをもっと使います。
それで、少し先のことも考えて、32GBか、64GBにしておくと良いでしょう。

ストレージ

ストレージは、データを記録しておく部品です。ストレージ容量は、だいたい250GB(ギガバイト)、500GB、1TB(テラバイト:およそ1000GB)から選びます。

家電量販店では、PCのメモリ容量よりもストレージ容量のほうを目立たせています。でも、本当に注目したいのはメモリ容量です。
ストレージ容量は、USBメモリなどの外付けのもので増やせるからです。

ストレージ容量は、500GBか1TB程度を選んでおくとよいでしょう。

まとめ

Windows11が入ったPCを選ぶ時にどこを気にすればいいでしょうか。
あなたの使い方がJW Libraryでの調べ物や文書の作成だとして、2025年5月現在で手に入れられる部品で考えます。

  • CPU
    Intel Core i5-14400シリーズか、13400シリーズ。AMD 8000シリーズのRyzen5。
    Snapdragonはバッテリーで長く使えますが、動かないアプリがあります。
  • メモリ容量
    32GBか、64GB。
  • ストレージ容量
    500GBか1TB。

次の記事は、部品の他にPCの形で考えてみましょう。

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