コンピューターを使う時に注意する3つのこと(1/2)では、無料のソフトウェアが、どういうカラクリで無料に見えるのかを考えました。
この記事では、さらに注意することをあと2つ取り上げます。
注意2:悪のソフトウェアがあることを知っておく
エホバの証人だけでなく、だれにとっても悪いソフトウェアがあり、マルウェア(Malware)と呼ばれます。コンピューターウィルスという言葉は聞いたことがあるかもしれません。コンピューターウィルスもマルウェアの1つの種類です。
なぜみんなに迷惑をかけるマルウェアを作るのでしょうか。1つの理由は、有名になりたいからです。マルウェアをばらまいてみんなが困るとニュースになります。そんなことを喜ぶ人たちがいます。別の理由はお金儲けです。マルウェアで困らせてお金を要求する手口があります。また、マルウェアを使ってお金や商品を盗み出す手口もあります。マルウェアを作るもっと大掛かりな理由は“戦争”です。ミサイルや戦車を使わなくても、敵の国をマルウェアで攻撃したり混乱させたりします。この戦争は毎日起きています。
あなたはマルウェアからどんな害を受けますか。情報が筒抜けになるかもしれません。スマートフォンにマルウェアが入り込むと、持ち歩いた場所の情報ややり取りの中身が盗み見られてしまいます。もっと悪いマルウェアは、遠隔操作であなたのコンピューターを踏み台のように使ってほかのコンピューターに悪いことをします。
マルウェアが入り込んだコンピューターを使っていると、周りの人たちに大きな迷惑をかけます。王国会館にマルウェアの入ったコンピューターを持ち込むと他の兄弟姉妹のコンピューターにもマルウェアが入り込むかもしれません。エホバの証人を禁止している国の政府が、あなたのコンピューターにマルウェアを入り込ませ、それを使って、秘密で奉仕しているエホバの証人の居場所を筒抜けにすることもできます。
とにかく、悪のソフトウェアがあるということを覚えておきましょう。今は、便利なアプリに見せかけたマルウェアもあります。
注意3:アップデートの習慣を身に着ける

そもそも、マルウェアはどうやって動いているのでしょうか。残念ながら、正しいソフトウェアでも人間が作っているので、穴のような間違いができています。マルウェアを作る人たちは、穴のような間違いを探し出して、それを使おうとします。
穴を悪用されるのを防ぐには、どうすればいいでしょうか。穴を埋めてしまえば良いのです。ソフトウェアを修正して穴のような間違いをなくしていきます。
ソフトウェアのアップデートをすると、間違いが修正されてマルウェアが活動できなくなります。
でも、すぐに別の穴を見つけて新しいマルウェアが作られてその穴が利用されてしまいます。そしてその穴をふさぐためのアップデートをしなければなりません。マルウェアが作られ続ける限り、ソフトウェアのアップデートをし続ける必要があります。アップデートをやめてしまうとマルウェアが自由に活動できてしまいます。
コンピューターを安心して使い続けるには、ソフトウェアをきちんとアップデートする習慣を身に着けましょう。
今のコンピューターは、定期的に自動でアップデートしてくれる機能がついています。それでも、アップデートに時間がかかったり都合の悪い時にアップデートが始まってしまったりするのを嫌い、アップデートを後回しにしてしまうことがあります。あなたが、週に1回ぐらいの間隔で手動でアップデートを確認すれば、都合の悪い時にアップデートが始まることはなくなるでしょう。
コンピューターが古くなってくると、やがてアップデートができなくなる時がきます。アップデートができなくなった時がそのコンピューターのサポート終了です。サポート終了になってしまった時がそのコンピューターの“寿命”です。
サポート終了まで安心して使うためには、きちんとアップデートしましょう。
まとめ
コンピューターを使う時に注意する3つのことを考えてきました。
まず、無料のソフトウェアには、何か無料に見えるカラクリがあります。その代表的なカラクリは、広告です。最初は、嫌だと強く感じるような広告も、だんだんと見慣れてしまいます。
コンピューターを使う時に注意することの2つ目は、マルウェアという悪いソフトウェアです。マルウェアが入り込んだコンピューターを使うと、あなただけでなく仲間や家族にも迷惑がかかります。
コンピューターを使う時に注意することの3つ目は、アップデートする習慣を身に着けることです。アップデートすればマルウェアの危険を減らせます。
この3つに注意すれば、コンピューターを安心して便利に使えるでしょう。