難しい？あなたもそう感じますか？

あなたの身の回りに自動車はありますか。あなたも運転しますか。
あなたの身の回りにコンピューターはありますか。自動車を運転するのと同じほど使いこなしていますか。

使えるようになったつもりの人は危ない
親の手本が正しい心でコンピューターを使える人を育てる
ずっと走り続けるために

使えるようになったつもりの人は危ない

今は、自動車はなくてはならないものです。あなたも運転しますか。運転に十分気をつけてください。自動車は、運転を少し間違っただけで命を奪える危険なものだからです。毎日のように交通事故で人が死にます。また、自動車は、敬われるはずの年長者をあっという間に犯罪者に変えてしまう道具です。それでも、みんな自動車を使っています。

PC、スマートフォン、タブレットといったコンピューターも身の回りにあります。テレビなどの家電にもコンピューターチップが組み込まれています。なくてはならないものになったのに、コンピューターは難しいと感じる人がとても多くいます。あなたもそう感じますか。

なぜ、コンピューターは難しく感じるのでしょうか。自動車のほうが複雑で、危険も多いのに、運転はそんなに難しく感じません。その一方でスマートフォンを持っているのに、あまり使いたがらない人もいます。難しく感じるからです。自動車は難しく感じないのに、コンピューターを難しく感じるのはなぜですか。

コンピューターを難しく感じるのは、ちゃんと教えてもらってないからです。
自動車を運転できるのは、教習所でしっかり学科と実際の技能を教えてもらえます。

もしも、教習所がなかったらどうなるでしょうか。自動車の仕組みがわかりません。信号や標識の意味もわかりません。わからないまま運転すれば、事故を起こすのは当たり前です。
今のコンピューターが身の回りにある世界は、それにとても近い状態です。教えてもらってないので、コンピューターの仕組みがわかりません。画面に表示されるマークやメッセージの意味も教えてもらってないのでわかりません。これでは、勝手に動き出ししたり、逆に動かなくなったりするのは当たり前です。とにかく、思い通りに動いてくれないので、コンピューターのことを難しいと感じてしまいます。コンピューターを思い通りに動かすための知識と技術の両方を教わっていないからです。

もしも、自動車を教習所に行かずに何となく運転している人がいたら、とても危ないと思いませんか。同じように、何も教わらないで何となくコンピューターを使っている人は、実は危ないのです。

残念ながらコンピューターには、教習所のようなところはないので、“知っている人”や“詳しい人”から教わるしかありません。
自動車の運転がうまい人が教えるのも上手とは限りません。教習所の教官たちは、運転技術も一流ですが教え方も一流です。同じように、コンピューターを上手に扱える人が必ずしも良い教え手だとは限りません。

親の手本が正しい心でコンピューターを使える人を育てる

コンピューターを思い通りに動かせるからといって、それが全部正しい使い方とは限りません。自動車を思い通りに運転できる人がいつも交通ルールを守っているとは限らないのと同じです。コンピューターの使い方によっては社会に悪い影響を与えるものもあります。
コンピューターを使うと、誰にも気づかれずに何でもできる、と考える人が多くいます。コンピューターの世界は、現実の世界と別だと考えているのでしょう。そう考える人は、コンピューターを使って、普段言わないような汚い言葉を使ったり、普段ではしないような悪いことをしたりします。

もし、子供たちがそういうことに巻き込まれ、悪い心でコンピューターを使うようになったら、とても残念です。子供たちがそういう悪い心にならないように誰が助けますか。

それはもちろん、親です。親は子供に正しい生き方を教える責任があります。今は、学校でコンピューターを教えますが、先生たちは、何となくコンピューターの使い方がわかる程度なので、当たり前のことしか教えられません。先生たちはコンピューターの使い方は教えられますが、正しい心でコンピューターを使うことは親しか教えられません。

親の教え方でとても効き目があるのは、手本になることです。親がよくわからないからと言って、子供の勝手にさせたり、逆に何でもかんでも禁止したりすると、正しい心は育ちません。子供の勝手にさせたり、全部禁止したりすると、誰かが自分の利益のために子供に間違ったことを教えこみ、親の知らないところで悪い心を育ててしまうからです。
親がコンピューターの仕組みを学んで正しい心で使う手本になるのが大切です。