NW-12 IPアドレスは無理!! そんなあなたが使いやすくなる仕組み

03-03 IPアドレスは無理!! そんなあなたが使いやすくなる仕組み 賢くインターネットを使う

あなたは、何人ぐらいの知り合いの電話番号を覚えていますか。今は、電話したい相手を連絡先リストから名前で探すので、電話番号を覚えなくてもよくなりました。おかげで間違い電話は少なくなりました。
昔、自宅の電話番号がある会社ととても間違いやすい番号だったので、毎日のように間違い電話がかかってきました。かけてきたほうは正しい番号にかけたと思い込んでいるので、かけ間違ったことに気が付かない人もいました。

IPアドレスは人間には扱いにくい

インターネットは、TCP/IPという共通の決まりで通信しています。それで、どこからデータを受け取るかやどこにデータを送るかを決めるために、IPアドレスという数値を使っています。
IPアドレスは、世界中のコンピューターにそれぞれ付けられています。Webサイトで記事を公開しているWebサーバーと呼ばれるコンピューターにもIPアドレスが付けられています。

ワンポイント-IPアドレスは、コンピューターの名前。

インターネットでは、IPアドレスがコンピューターの名前です。IPアドレスは、[192.168.1.254]のように0から255までの数値をピリオド[.]をはさんで4つ並べて書きます。
IPアドレスには、世界中につながるためのグローバルIPアドレスと、LANの中だけで使えるプライベートIPアドレスがあります。

エホバの証人の公式Webサイトを公開しているコンピューターにもIPアドレスが付けられています。あなたがエホバの証人の公式Webサイトを見ている時は、そのIPアドレスを使って通信しています。

IPアドレスは、コンピューターにとっては便利でわかりやすいですが、人間にとっては覚えにくいものです。IPアドレスを少しでも間違うと、別のコンピューターとつながります。
エホバの証人の公式Webサイトを見るはずが、IPアドレスを間違えて別のWebサイトが表示されたらどうなるでしょうか。聖書とは関係ないWebサイトだけでなく、聖書に反する内容のWebサイトにつながってしまうとしたら、とても困ってしまいます。
もし、インターネットがそういう使いにくいものなら、エホバの証人の公式Webサイトなどは作らなかったことでしょう。インターネットそのものが、一部の専門家だけが使うだけのものだったかもしれません。

人間には扱いにくいIPアドレスの代わりになる仕組み

IPアドレスは覚えにくいし、間違うと大変なことになります。そこで、人間には扱いにくいIPアドレスの代わりに文字列を使う仕組みができました。IPアドレスだと、人間には意味のない数値を4つ覚えなければなりません。しかし文字列なら、意味のある単語を使えるので、とても覚えやすくなります。このIPアドレスの代わりになる文字列のことをドメインといいます。エホバの証人の公式Webサイトは、IPアドレスの代わりに[JW.ORG]というドメインを使います。

ドメインは、人間のための仕組みです。でも、コンピューター同士はIPアドレスを使って通信しています。人間が使うドメインとコンピューターを使うIPアドレスをお互いに変換する仕組みをDNS(ドメインネームシステム)といいます。ここではDNSの階層や名前解決のような詳しいことは扱いません。
でも、電話をかける時に連絡先リストを使うので電話番号を覚えなくて済むようになったのと同じように、DNSのおかげでIPアドレスの代わりにドメインが使えるようになりました。DNSは、電話の連絡先リストのようなものだとイメージしてください。

今は、偽サイトがたくさん作られています。インターネットは上手に使うと便利ですが、偽サイトのせいで使いたくなくなってしまうのは残念です。
偽サイトかどうか、どうすればわかりますか。ドメインを見ると、はっきりわかります。次の記事は、ドメインについて知っておきたいことを扱います。

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